時東《ときとう》飛羽《とわ》編

54/313

1966人が本棚に入れています
本棚に追加
/1668ページ
かぁーッと血流が身体中を駆け巡り 飛羽の頭のてっぺんからつま先まで 一気に熱を発して熱くなった。 「柊ぅ理ぃー!」 階下で大声で叫びながら ドタドタと階段を駆け上がると 「やいコラ!勝手に入って来てんじゃ・・・」 「・・・・・・・・・・」 威勢よく兄貴の部屋に突入するも スヤスヤと眠る柊理の寝顔を見て 一気に熱が冷めた。 起きてる時は歳よりも上に見えるのに 寝顔が年相応、もしくは若者に見える。 こいつ、結構いい顔をしているんじゃね? 今更だけど柊理の顔をマジマジと見つめた。 「んっ・・・・・」 「やべっ!」 柊理が寝返りを打つと 飛羽は慌てた。 別にやましい事なんてしてないけど イケないことをしていると勘違いしそう。
/1668ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1966人が本棚に入れています
本棚に追加