時東《ときとう》飛羽《とわ》編

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「でもさ、柊理さん・・・だっけ? その人にいてもらった方が安心じゃない?」 食べ終わった松子は 無料のお茶を湯呑で飲んでいる。 「ダメだよ。あの人彼女持ちだもん。 私とどうなるとも思えないけどさ 彼女としたらやっぱりいい気分じゃないよ」 とっくの昔に食べ終わった飛羽は デザートに今朝コンビニで買っておいた プリンを堪能中。 「彼女もこっちに来てるの?」 「うん。まだ柊理だって気が付く前に 私、駅前で彼女と引っ付いている所を 見ちゃってるんだよね」 「ああ・・・。相手は外人さんか」 「おそらく。暗くて顔は見えなかったけど スタイルは抜群だったよ。 ボンと胸が出てぷりんとしたお尻で」 「お腹は?」 「洋服で見えなかった」 「お尻は見えたの?」 「うん。タイトなミニスカートだったから」 「だからプリンか・・・」 松子が飛羽が食べ終わったプリンのカラを見た。 プリンとぷりんをかけたわけじゃなかったんだけどね。
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