時東《ときとう》飛羽《とわ》編

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既定の忌引き日数を終えて 今日から日常の生活に戻った。 向こうで働いていたところは辞めたと言う 柊理の話は本当のことなのか 柊理は未だに飛羽の家に住み着いている。 帰ろうともしない。 って言うか彼女の元にも行かない。 どうした?ケンカか? それで行く場所がないのか? 柊理本人に問いかける気分になれず 何も訊かなかった。 訊けなかったのかな? 自分の心理がよくわからない。 聞きたくなかったのかもしれない。 本当に店を継ぐつもりでいるのか ヒマさえあれば餃子を皮から作ってる。 そのおかげで週末2日間とも 3食餃子を食べさせられた。 兄貴が生きていた時よりも非情だ。 今日のお昼だって 断らなかったら弁当を作られるところだった。
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