1966人が本棚に入れています
本棚に追加
曽根さんも課長を待つつもりなのか。
さっきの誰でもデスクに腰掛けた。
この席、飛羽の正面。
従ってパソコン越しに座られると
目の前に壁ができた感覚。
「曽根さんがそこに座ると
日光が遮られるんですけど」
「いいじゃねえか。日焼けが防げて」
「日焼けする季節じゃないですよ。
日が当たらないと寒いです」
「うるせえ奴だなぁー」
先輩だろうが堂々と言い切る後輩、飛羽。
ポンポンと会話が進むのが楽しいが
言われる曽根さんはどう思ってるのか。
本気で嫌がってはいないようだ。
嫌がっていれば怒るだろうし
近寄っても来ないだろう。
曽根さんから近寄って来るし
話しかけてくるから嫌われてはいないようだ。
あれだな。
近寄ってくる女子はウザったいのかも。
飛羽が曽根さんに変な恋情を持ってない事を
この人も気が付いているんだ。
最初のコメントを投稿しよう!