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最寄り駅で降りて
タッタッタッタと小気味よい駆け足で帰宅すると
「・・・・・・・・」
誰もいなくなったはずの自宅に
家の灯りが・・・
真っ暗な中に帰って行くのと
明るく照らされた家に帰るのとでは
後者の方がいいに決まってる。
だけどアイツは飛羽の家族じゃない。
なんでここに住むことに拘るのか
未だに理解できないんだけど、でも・・・
「ただいまぁー!」
柊理が待つ家の中に
元気な声で入って行った。
「おかえりぃー飛羽」
バタバタとスリッパの音を響かせて
エプロン姿の柊理が出迎えに来る。
「お疲れ様、飛羽」
「母ちゃん、腹減った」
「今日は飛羽の好きなロールキャベツよぉ」
「やった!トマト味?」
「もちろん」
「・・・・・・・餃子は?」
「もっちろんろん!」
「・・・・・・・ちっ」
今日も味見させられるのかよ・・・
はしゃいでいた飛羽が大人しくなった。
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