時東《ときとう》飛羽《とわ》編

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翌朝からは 不穏な空気ではなく 「行ってきまーす」 「行ってラッシャー。 頑張って秘書れよぉー」 笑顔で柊理に見送られ 飛羽は家を出た。 追い出そうとしていた時は 朝起きたら柊理がいて不穏な空気になり ケンカ腰で怒鳴りながら家を出ていたから。 怒りながら家を出るよりも 華やぐ気持ちで家を出た方が仕事も頑張れる。 「おはようございまーす」 「おはよう時東クン。 ちょっと上に呼ばれてるから出て来るね」 「はーい」 出勤すると入れ替えで 中丸課長が秘書室を出て行った。 飛羽よりも遅くまで仕事をしていて 朝も飛羽よりも早く来て仕事をしている。 仕事の鬼というわけではないようだが それだけ課長一人に仕事をさせている。 飛羽がもう少し変わってあげられれば 課長の負担も減るのかな・・・
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