時東《ときとう》飛羽《とわ》編

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「そうか。 だから今日はいつもより早い帰宅だったんだな」 家の中に入ってから 改めて飛羽が説明をすると、柊理も納得。 明朝の早い時間の飛行機で発つため 定時よりも早く帰宅させてもらえた。 「そう!えっと・・・・ パスポートはどこにしまったっけなぁ」 説明をしながらも旅支度。 仕事だからオシャレはできないが それでも支度をしている間はご機嫌になる。 「そうだ!曽根さんの名刺!」 思い出した。 まだ会社にいる時に電話がかかって来て あの人の名刺の予備を持って来いって。 強盗に襲われた時に 持ってた名刺にも自分の血が付いちゃったって。 血染めの名刺を交換するわけにもいかない。 交換された方も気食悪いだろうし。
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