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「さて、これで準備は終わったな。
そう言えば私がいない間柊理はどうすんの?」
「どうすんのって?」
いつの間にか家の家事全般が
柊理の担当になった。
今は乾いた洗濯物を畳んでいる。
「私はここにいないんだから
その間だけでも・・・戻れば?」
どこに、とは敢えて口にしなかった。
両親が住むアメリカとも取れるし
こっちで彼女が泊る部屋とも取れる。
どう解釈するのかは柊理に任せて言うと
「どこにも行かないよ」
と、ほぼ想像通りの答えを聞かされた。
「なんで?」
「まだ四十九日も終わってないのに
誰もいなくなって線香もあげてもらえないのは
飛鳥が可哀想だろ?」
「あ・・・・そっか」
海外に出張に行けるのがうれしくて
兄貴のことをすっかりと忘れてた。
すまん、兄貴!
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