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薄情な妹のことは諦めろ、と
勝手に謝罪を済ませた飛羽は
「ありがとうね、柊理」
「ああ。留守は任せとけ」
「うん!」
もう柊理を追い出す気持ちはなくなった。
だって、やっぱりひとりっきりよりかは
2人での生活の方が楽しいもん。
彼女には申し訳ないが
もうしばらくは柊理を借りていたい。
「じゃあ明日は早いんだから
そろそろ寝ろ」
「うん!柊理はまだ餃子の試作やるの?」
「ああ。お前が帰ってきたときに
おぉ!って驚かせてやるからな」
「楽しみにしてんぞ!」
畳んでもらった洗濯物を持って
飛羽は2階へと駆けて行った。
柊理が飛羽の家に来て1週間。
その間、何度も試作を繰り返して
だいぶ餃子も本格的なものになった。
普段の料理も美味しいし
向こうで料理人でもやってたのかもと
思い始めていた。
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