時東《ときとう》飛羽《とわ》編

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港に係留された船を改造したレストラン。 畏まったお店ではなく ラフな格好の飛羽でも入れるお店。 早い時間に入店したからすんなり入れたが 食事を進めていくうちに あっという間に満席になっていた。 人生で初めてこれでもか!ってくらい たっぷりと皿に乗ったエビを見た。 3人分で頼んだのか それともこういう決まった量なのか。 とにかく大皿にこんもりとエビが・・・ 「すごいな・・・ 前に食べた時はもっと少なかったよな」 「そうですね。あの時はたしか・・・ こちらのセメント業社の招待でしたね」 以前、ここに来た時は接待だったのか。 ご自分で注文したのは初だったようだ。 「大丈夫です。 これぐらいなら3人であっという間です」 「まあお前がいれば平気そうだな」 「そうだな。キミは痩せの大食いだって 社内でも有名らしいからな」 でへへ、とお褒めの言葉だか知らないが 笑って誤魔化しておいた。
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