時東《ときとう》飛羽《とわ》編

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常務のつぶやきを聞いて 曽根さんが照れてる。 顔を赤くしているのは お酒を飲んだからじゃないのは明らか。 この人って結構不器用なのかもしれない。 自分に害が及ばない相手だったら 素を見せることもいとわない。 ただ常務に対してはそうも言ってられない。 敬う相手で自分は秘書なのだから。 「さあ、ここでいいよ。 キミらも明日に備えて休んでくれ」 2基ずつ対面で並んだエレベーターの前で 常務が一人で箱の中に入った。 おやすみなさいませ・・・ 曽根さんと一緒に頭を下げて見送ると 横にいる飛羽を見下ろし 「俺らも部屋に入るか」 「はいっす。寝よう寝よう」 お腹が満腹になったし 明日に備えて鋭気を蓄えよぉー!
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