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六人の出会いは合コン。あと数人の面子がいたが、恋愛抜きにこのメンバーで仲良くなった不思議な縁だ。
全員が借り出された口であり、それなりに容姿が整っている彼女らは普段から人の目を惹く。
集まっていれば尚更である。
どちらの学校も有名だから、制服が目立つ。その上、賑やかに勉強道具を広げていれば、目に留めて行く人も多い。
そろそろ疲れたとまちまちに言いはじめた。
「さてお前ら、この中間の後、何が待っているか覚えてるか?」
楽しそうな笑みを浮かべた真沙美が言った。
「ぎゃー、模試だわー!」
小夜は心底嫌だ。
学校がちがうから、学内のテストでは競争が出来ない。代わりに、模試の際に勝負をする。最下位者には面白い罰ゲームが待っていたり、一番になった者が遊びの行き先を選ぶ決定権を得るなど、様々な方法で競い合いを楽しんでいる。
実際はどんぐりの背比べで、誰が最下位になるか毎回わからない。
トータルした結果、全員が同じ順位だったこともある。その時は罰ゲームは流された。
小夜がこれだけ嫌がるのは誰よりも多く罰ゲームをくらっているからだ。
「やる気が湧くわー。中間テストなんかよりも」
負けず嫌いな天音も、真沙美と同様に楽しそうだ。彼女は今のところ罰ゲームをしたことがない。
じとりとみんなの視線が天音に集まる。
「天音ちゃんはね、時々計算してるのかと思うよ」
洸がそんな冗談を言った。
その後、学校の男子が子供じみた馬鹿なことを言っていたとか、男子勢が合コンに行ったらめちゃくちゃ可愛い女子が居たとか、取り留めもない話をして、帰路に着いた。
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