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 その後はマットの上に座り、リラックスした動きへと変わった後、マットの上に仰向けに寝転ぶよう指示された。 「最後はシャバーサナです。シャバーサナは『屍のポーズ』という意味で、身体の動きも頭の動きも全部止めて、完全に『なにもない』状態へと導きます。しばらくの間肉体からも思考からも解放されて、ありのままの自分に戻ってみましょう」  目を閉じ、桜庭の誘導に従って足の先から徐々に力を抜いていく。 「両腕も、指先の一本一本まで完全に力が抜け、マットに沈み込んでいきます。呼吸はより深く、穏やかになります」  まるで催眠術のような桜庭のやわらかな声に導かれ、徐々に身体が重く、だるくなっていく。  やがて自分の呼吸の音だけが響き、ふわりふわりと波間を漂うような心地良い感覚に包まれながら、次第に意識が遠のいていった。
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