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僕はオーラの正体に気がついた。オーラの色はその人のパンツの色だった。
そういえば思い出した。僕は転んだ時、風のいたずらで見えたお姉さんのパンツに見とれていたんだ。よそ見をしていたせいで、地面に落ちていた大きな石に気づかず、ガツン…。
なんて偶然だろう。でもいい能力を手に入れた。これで女の子のパンツの色が丸わかりになる。パンツの色が分かった所で、大したことは無いかもしれないけど、文字通り『色』んな妄想に拍車をかけることができる。明日から学校が楽しみだ。
しめしめと思ったその時、玄関に近づく別の人の姿が目に映った。杖をついたお婆ちゃんだった。オーラはベージュだった。げっ…。慌てて目をそらした先に、ハゲたおっさんがいた。オーラは白だった。うわっ…。
退院後、僕は駅前には行かず、急いで薬局へ行って眼帯を買った。
僕は可愛い子や好きな女の子が一人でぽつんとしている時に、こっそり眼帯を外している。
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