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「ま、まあ鈍感なのは雹條さんに同意せざるを得ないかな」
「恋でいいですわよ、私もレナさんとお呼びしますわね
わたくしは別にあなた方を不幸にしたいわけではありませんもの。ただ自分の欲望も我慢できませんし、したくありませんの」
ストーカー同士のインスピレーションというものなのか、2人は打ち解けてしまった
話題としては愛する人の鈍感さに対する愚痴であったが、そこには沢山愛情が込められているのが嫌でもわかったので、彼はごめんごめんと微笑みつつ2人の頭を撫でるしかなかった
「雹條さん、1ついい?」
名前で呼びなさいと言ってレナの反対側に控えめに寄り添ってくる女豹
一応、レナに対する遠慮という概念はあるらしかった
「ハンカチは無いっすよ、ハンカチは」
「うるさいですわ」
顔を赤くしてそっぽを向く恋をレナがニコニコ見つめる
「やっぱり、慎哉は女難の相なんじゃないかな
どう?ライトノベルみたいなハーレムの主になった感想は?」
言われてやっと気付く
ハーレム、だと
因みに、慎哉の外見的特徴として右目のすぐ斜め下に端正に5個並んだホクロがある
姉曰く、号泣ホクロ
普通の泣きぼくろでも女難の相なのにこりゃあアンタ、ヤバイわよ。だそうだ
妹も最近は仲が良いので、からかわれるようになっている
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