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「『戦場では心を捨てろ』。それくらい、わかっていますよ」
アミラさんは僕のことをじいっと見つめていた。僕は気が落ち着かなくなって「何ですか」と言った。アミラさんは表情を変えずに答える。
「何度言っても言いすぎることはない。特にあんたの場合はね。言葉として覚えていても、心で理解しきれていないから」
アミラさんは僕の頭をぽんぽんと叩いた。もちろん微笑みすら浮かべてはいない。
「後はいつも通りやればいい。前衛であたしが暴れるから、ノースは後ろであたしのサポートをしていてくれ」
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