1人目

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気を取り直し、次から次へと色んな教室を回り、最後に寄った教室は、開かず間と言われる扉だった。 「ここが最後の教室、開かずの間だよ!」 「開かないけどね。」波は言った。 里奈に素朴な質問をした。 「いつからここは、開かないんですか?」 「さっき教室が、埋め込まれた話したでしょ?」 記憶を辿り頷く。 「その事件が、あった時かららしいよ!」 瑠璃が横にいる里奈に、確認するように言った。 「確か、100年位前からだね。」 「まぁ、私達も入った事ないしね。」 その扉を、じっと見つめる霊子。 「入ってみたいの?」 興奮気味に、京子は言った 「学校を全部見て回って、この教室だけが知らないからなんだか記憶喪失と同じ感覚で、ちょっと興味湧いてしまいました。」
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