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「確かに少し怖かったけど、急になんで怖くなったの?さっきまで普通にしてたのに!」
取り乱しながら頭を掴み言った。
「だって開かずの間に、興味あるみたいな事言ってたじゃん!」
京子の迫力に、戸惑いを見せる。
「そうゆうの好きな人もいるし、記憶喪失なら色んな事に興味を持つんじゃない?」
勢いを増す京子。
「絶対そうゆうのじゃない。あそこは100年前からあるんだよ!しかも、空気が重いなんてものじゃない。絶対なんかあるよ!」
こんな京子を始めて見た、波は話を信じる事にした。
「わかったよ。信じるからでもどうするの?」
瑠璃達の声が近づいて来る。
トイレに入り言葉をかけた。
「何してんの?」
2人は誤魔化すように笑顔を振るった。
「いや、少し話してただけ」
不思議そうにしていたが、大した事ではないと思い言及しなかった。
学校案内が終わり教室に戻ったが、辺りは真っ暗になっていて誰もいない。
それぞれ別れの挨拶を交わし、各自解散した。
瑠璃と里奈は、教室でまだ話ている。
里奈から語りかけた。
「さっきの事なんだけどさ、霊子の記憶喪失の事でなんだけど!」
「あ!私も同じこと言おうと思ってた。」
同じ考えでいた事に、仲の良さを実感する2人は、自然な笑いが溢れていた。
「霊子の話を聞いたら、なんか苦しんでる感じだったでしょ?」
自分の椅子に腰をかけた。
「うん。普通は何も覚えてないってのは、全ての事が恐怖に感じる事も、珍しい事ではないけど、明らかに霊子はそんな感じじゃないよね!」
明確な答えを、期待しながら質問した。
「そうだよね!どっちかと言うと、何でも興味津々って感じだもんね!それって事故じゃなくて記憶を失くす程、辛い出来事があったって事だよね?」
「誰に何をされたんだろう?先生なら知ってるかな?今の時間ならもう帰ってるだろうし、明日聞いて見ない?」
期待が見込めないと思っていたが、聞かないよりは良いと思い、聞くだけ聞いて見る事にした。
「あの、女好きの吉沢先生に言うの?どうせ何も知らなさそうだよ?」
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