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そんな里奈が転校生とは言え、瑠璃以外に慕う事は初めてだった。
瑠璃には友達が出来ると言うよりも、姉妹が現れた心境だ。
それと同時に、寂しさも感じた。
今まで自分しかいなかったのに、霊子と里奈の方が仲良く見えた。
寂しさを紛らわすために、仲立ちに入った。
里奈の気持ちを確かめたくて、霊子に近づいた。
だけど、理由を知らない霊子は笑顔で受け入れてくれた。
その瞬間、自分の醜さと汚さにに吐き気がした。
理由を知ったら、霊子はどうするんだろう?そんな事を沸沸と気持ちが高ぶった。
でも、私には告白する勇気さえない。
だけど、そんな心配は初めから要らなかった。
霊子と関わる内に薄汚れた思いは、最初からなかったかのように自然と消えた。
それが、友達と言う事なんだろうか。
今は只少しでも、霊子の力になりたいと思った。
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