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ガタンと突然車が止まった。
パチリと目を開ける。
そこは真っ暗な闇の中だった。
と思ったら明るい光が差し込んできた。
彼「おはよう。着いたよ。移動するから動いちゃダメだよ」
コクリと頷いた。
また暗くなる段ボールの中で体育座りをして運び終わるのを待っていた。
ゆらゆらと心地よく揺れる。
また瞼がとろとろと落ちてきた。
突然揺れが止まり安定した地面に降ろされる。
彼に抱きかかえられ段ボールから出され眩しい外へ。
ずっと座っていた私は足に力が入らずペタンと座り込む。
目の前にいた黒い服を着た知らない人が私の顔を覗き込んだ。
?「へえ。なかなか良い物を持ってきたな」
私をまるで品定めするように見た後、私を連れて着た彼に向かって言った。
彼「そうでしょう?」
?「嗚呼。ぜひ取り引きをお願いしたい」
彼「ええ。もちろんです。ただし、その話は隣の部屋で。」
?「嗚呼。案内する」
そう言って二人は出ていった。
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