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……
ハッと目を開けると自分が浮いていることに気がついた。
ただ浮くというより沈むの方が近いかもしれない。
私の手首と足首は鉄の鎖で箱と繋がれていて
私自身は…
水の中にいた。
自分の状況を理解すると、焦ってしまい口からごぼっと泡が出た。
急に苦しく感じる。
私の入った水槽は先程までいた部屋とは違う部屋だったが窓があり、その窓からはオレンジ色の空が見えていた。
これは“ゆうやけ”と言う。
“ゆうやけ”はもうすぐ夜になるという事らしい。彼が言っていた。
まずい。
本能が逃げろ。ここから出ろ。と言った。
私は暴れてここから出ようともがいた。
だが鉄の鎖は簡単には離れてくれない。
どうする?どうする?どうする!?
頭が真っ白になってただただ暴れる事しかできず、どんどん苦しくなっていくだけだった。
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