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あ。パン一個の値段なのか。てことは一文無しになってしまったのか…。まあこういうゲームは町の周りで小遣い稼ぎができると相場が決まってる。一度行ってみるか。
えーと…。なにこれ。なんで最初の町の外のエネミーのレベル11なの?ありえないでしょ。勝てねーよさすがに。
町に戻り、情報を集めることにした。
町の人がいうには町の中心の大樹の麓でクエストやパーティーの募集をしているらしい。
行ってみると、おぉ。なかなかしっかりしている。
募集にはレベルの登録が必須だというので諦めてレベル欄に1と書く。その情報が反映されると周りがざわついた。
「なんだ?」
「見ろよ。あの年でレベル1だってよ」
「レベル1が受けられるのなんてねーよ」
え、まじで?みんなレベル1スタートじゃねーの?
パッと見で俺をバカにはしてなさそうな人に事情をきくしかない。といってもあの金髪の豪傑くらいしかいねー。こういうのは普通美人キャラの出番だろ。とか思いながら、
「あのー」
「ん?何かようか?」
「なんで皆さんのレベルはだいたい10より上なんですか?」
「なんでってそりゃあ子供の時に訓練されるからだろ?なんでそんなこときくんだ?」
「いえ、確かめたかっただけで…」
なるほど。つまりこの年でLv.1な時点で詰みってことか。クソゲーだな。
「あの~」
「ん?」
フード被った少年がこちらを見上げている。
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