国家戦争

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俺が引きこもりなの忘れてない? 会計をして、その高さに震えていたらキラが急いだ様子でやって来た。 「やっと見つけた!」 「どうした?」 「探したよ。二人にすぐ来てほしいんだ!事情は行きながら話すよ」 買った服の袋を大事そうに抱えたレインと一緒に走る。 「で、わざわざ探しに来るなんてどうしたんだ?」 「君たちには寝耳に水の話かも知れないけど」 「隣国が攻めてきたんだ」 「攻めてきたぁ!?」 どういうことだ? 「キラさん、リブレさんはこの国のことほとんど知りませんし、ちゃんと説明しないと…」 「あ、そうか。僕も相当動転してるみたいだね」 走りながら事情を聞く。 「この国は元々、小国と言われる程度の大きさだ。隣国からいつ侵略されてもおかしくないような状況だったんだ。そのころ先代が崩御されてね」 あ、この世界では王族に使うのか。 「そして現国王であるエルランド様が即位なされたわけなんだけど…」 「ちなみにその時何歳?」 「18とか聞いた気がするよ」 俺と1歳しか変わんないじゃん!俺こんな感じで17歳だぞ! 「そのときの立ち回りがそれはもう凄かったらしくてね。自分が先陣に立ちはしなかったものの軍を引き連れて各方面を走り回り、各戦場で順々に敵を撃破していったんだ」     
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