王の試練

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王の試練

キラに王城に案内される道すがら…。 「なぁレイン。俺たち超目立ってね?」 「そうですね…」 「すげぇ怖がられてる気がするんだけど」 「今僕たちたぶん二つ名(ダブル)持ちに連行されてると思われてるんですよ」 めっちゃ目立ってんじゃん。 「キラ。目立たないほうがいいからお前についてってるんだけど」 「うーん。それは謝るよ。こんなに注目をひいてしまうとは思わなかったんだ」 「まあ普通国が誇る二つ名持ちがこんなとこ歩いてたら目立ちますよね…」 そんなことを言いながらてくてく歩く。 「ちなみに俺らは王様に会うのか?」 「そうなるだろうね」 「どんなやつなんだ?」 「やつって…。そうだね。一言で言うなら聡明かな」 「例えば?」 「二つ名を授けるのは王に委ねられているんだけど、その判断が間違ったことはないし、自身も相当に強いからね。そのあたりの見極めは素晴らしいよ」 へー。戦える王ってことか。 そんなこんなで王城に到着。 「あー。なんかでかい建物あるなーって思ってたけどこれが王城だったのか」 「逆になんだと思ってたんですか」 うるさいぞレイン。びびって黙ってるのにこんな時だけしゃべるなよ。 「あ、キラさん!」     
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