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国家戦争
「さぁ、いくか」
「はい!」
こっちに来てから初めてゆっくりできるな。気心知れたレインが一緒だというのも心強い。
「レインはなんか買いたいものあるのか?」
あの後王様からぶんどったお金があるからまぁまぁ余裕はあるぞ。
「いえ、そんな悪いですよ…」
レインは遠慮しているのかなかなか言い出さない。
「アクセサリーとかか?女の子だし」
というかそれくらいしか思い付かない。
「アクセサリーは大丈夫なんですけど…。着けることないですし」
確かに見たことないな。
「遠慮するなって」
少々黙った後、
「じゃあ、服が欲しいです。今までお母さんが作ってくれたやつか自分で作ったやつしか着たことないので…」
そうだったのか。って、え?
「今着てるやつはちなみに…?」
「あ、自分で作ったやつです」
いやいや待て待て。
「そこらへんの店にあるやつよりよっぽど質がいいような気がするんだけど…?」
「またまたー。誉めても何もでないですよー」
まともに受け取られてないな…。
真面目に売り出せばまぁまぁ金取れる自信があるぞ。
「いらっしゃいませー」
とりあえず見つけたところに入った。
あ、ミスった。ここ男子禁制っぽい雰囲気あるわ。
「レイン、俺外で待ってていいか?」
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