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思い出
月日は流れ、僕はもう高校生になった。
平凡な男子高校生。
部活をして、授業を受けて、友達もいて。
昔の事なんて何も覚えていなかった。
いつもと変わらない平凡。
そこに舞い降りたのはどこか懐かしさを
感じる女の子だった。
黒くて綺麗な長い髪。黒く澄んだ瞳。
華奢な体。
彼女はクラス中の視線を奪っていった。
「転校してきた御坂 葵です。」
よろしくお願いしますと言った彼女は
可愛い顔で笑った。
その瞬間思い出したのは
夏の香り。
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