君と一緒に

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#5 「わかったわ。それじゃ準備をしてくる。用意できたら声をかけるね」  アキコ姉は自分のブースへ。  僕も自分のブースに入り荷造りを始める。  学校通学用の背負いカバンに下着類とか服を詰める。  本当はもっと大きいカバンがあればいいのだけれど使えるカバンはこれだけだ。  でも配給制で最小限度しか無い衣服はあっさりこのカバンに入ってしまう。  あとは非常用の食糧缶と乾パンと食事で残したブロックと。  水筒代わりにプラボトルもある分は入れておこう。  これでカバンは目一杯。  あとは寝具のタオルケットを畳んで紐でしばってカバンにくっつける。  これ一枚あれば何かの役に立つだろう。  寝場所の代わりには少し薄くて寒いかもしれないけれど。  あとはあの拾ったコロニーの図面を印刷して折りたたみ胸ポケットへ。  取り敢えずここを出るまでは役に立つだろう  あと思いついてあの拾った記録媒体をカバンの内ポケットに入れる。  これはまあ、御守りみたいなものだ。  最後に非常用の懐中電灯をカバンの外ポケットに入れれば終わり。  元々個人の持ち物なんてそんなにある訳じゃ無い。  教科書と本と枕、それに敷き布団を置いていくだけという感じだ。     
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