君と一緒に

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  C 社会適性B以上のうち学業成績が50人からAとBの人数を引いた人数以内 以外はこれでお別れだ。  アキコ姉は成績そのものは総合でも10番前後。  でも社会適性がCだった。  だから明日でお別れ。  もう会えない。 「社会適性のテストなんてアキコ姉なら幾らでも誤魔化せたんじゃないですか」 「その気になれなかったの。私が残ればその分お別れになる人が出るしね」  アキコ姉は何でも無い事の様に言う。 「人を押しのけてまで生きようという気も無いし」  僕は何とも言えない気分になってアキコ姉を見る。 「もうすこし一緒にいたかったんですけれど」 「お別れは何処にでもあるわ。この世界なら当然にね」  そう、この世界では何でも無いあたりまえの事なのだ。  ここは資源がそれほど恵まれている団地(コロニー)じゃない。  地熱資源と日照資源で生活できるのは乳幼児から成人含めて5,000人未満。  だから12歳を越えて成人になれるのは一年に50人。  12歳時は300人から50人に減らすけれど、それ以外も毎年間引きは行われている。  僕らの団地(コロニー)が生き延びるためには仕方無い規則だ。  それは充分わかっているし当然のことだと思う。  ただアキコ姉に明日で会えなくなるというのは寂しい。     
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