君と一緒に

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#2  居住区に帰ったら取り敢えず夕食。  自分の居住ブースに行く前に配給所で固形ブロック四個と調整飲料入り紙パックを受け取る。 「何なら私の分を少し食べる? どうせ私あまり食べないし」  アキコ姉がそう言って僕にブロック二個をくれた。 「ありがとう」  取り敢えず貰っておく。  実は僕もあまりこの固形ブロックは好きじゃ無い。  お腹が空くから食べているだけ。  それだけの代物だ。  配給所から居住区のブースエリアへ。  ブースエリアは個人の居住ブースが上下二つずつ合計十六個並んでいる。  ブースそのものは   ○ 幅が大人が両腕を広げたくらい   ○ 長さは大人が足から真っ直ぐ頭の上に手を伸ばしたくらい   ○ 高さは僕が座って上に手を伸ばしたくらい の大きさだ。  なお僕のブースはアキコ姉の真上。 「それじゃ、またね」 「ええ」  挨拶して僕は自分のブースに入る。  カバンから教科書類を出して横に棚に並べる。  空いたカバンはその横の棚に。  決して広くは無いけれどそれなりに便利な空間だ。  小さいながらに端末も戸棚も洋服収納の場所も全部揃っている。  寝心地も悪くないし一人で勉強したり考えたりするには絶好のスペース。     
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