窓の外には

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 少年が1人で下校しているとサモエドのいる家の屋根の上に辿り着いた。流石に午後を過ぎても寒いのか流石にサモエドはいないようだった。 「いないのか」 そう呟くと同時にサモエドが穴から頭を出した。窓からプレーリードッグのように顔を出すサモエドの姿を見て心から可愛いと思った少年はそれを撫でようと駆け寄った。雪をザクザクと踏みしめながらサモエドの方に駆け寄ると、持っていた傘が何かに触れた事に気がついた。その瞬間に少年の体を激しい衝撃が襲った…… 傘の金具に電線が触れたのだった…… 6600ボルトの電流が少年の体を激しく流れる。何が起こったかも分からずに少年の意識は薄れ、目の前が真っ白になるのだった…… そんな中、少年の頭の中に祖母の言葉が頭を過った。 「学校に行く時は電線を跨いで気をつけながら行っていたんだよ。下手に電線を踏むと感電して死んじゃうからねぇ」                                     おわり
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