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それからシャワーを浴びるように言われ、裸の上にバスローブだけ身につけてスタジオへ案内された。
スタジオなんて名ばかりの奥の一室だ。
ラブホテルのようなキングサイズのベッドがその部屋の主のように中央にあった。
カメラマンとさっきの男が
「カラダをチェックする」と言ってエミリを裸にした。
バスト、ウエスト、ヒップ、足の長さや細さなど舐めるように値踏みした。
そしてヘアメイクの女性が来て、エミリの化粧とヘアセットをした。
「初めてなの?」
「はい」
「ふぅん、そう。」
多くを語らない女性だった。
手慣れたようにブラシやドライヤーを使い、エミリをポニーテールにして毛先をクルクル巻いた。
その人の表情を見ても何を思っているのか全く読み取れなかった。
「頑張って」と言ってもらえたら…いや、もしも「やめときなさい」と叱咤されたなら…
エミリは不安なままベッドの上に座った。
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