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 深夜にコンビニにいった帰りだった。蒸し暑くて歩くのにも不快だが、もうすぐアパートに着く。築年数は経っているが、私が入る前にリフォームしたばかりで、見た目も中も綺麗だった。  視線を感じて見上げると、私の住んでいるアパートの一室に違和感を感じた。誰かが、窓からこちらを見ている。  そして、ふと頭に浮かぶ。  あれはいつのことだっただろうか。   アパートの窓から覗く子供の顔が、どこの国かはわからないが、色黒のはっきりとした顔立ちだったので、思い出した。  あの時もこんな深夜だった。  今日と同じように、アパートへ帰るために歩いていた。  飲み会の帰りか、それともコンビニにでも行ったのか、思い出せない。  はっきりと覚えているのは、遭遇したものである。  私の歩く住宅街は静まっており、自分のアパートを目指して歩いていた。もう少しで着くというところだった。   「あー! あー!」  声が響く。声の高さから、子供の声であるらしかった。  なんだろう。子供が起きて騒いでいるのかな。  声には驚いたものの、大して気にもせず、歩みを進める。ふと、視線を感じ、進行方向とは違う曲がり角の先を見た。  子供がいた。男の子だ。     
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