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「うわぁー!!!」
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グシャ。
たった一度の過ちを犯した青年は、19年と言う短い人生に、今、終わりを遂げた。
そんな彼が人生最期に見たもの......
それは恵理と共に力を合わせ、自分の身体をクールな表情で投げ飛ばす『死神』の顔だった。
あたし......
一度裏切った人って、絶対に許せないんだ。
誰があんたなんかと、一緒になるか!
バカにしないで!
気付けば、
死神の姿は既に消え失せていた。
死神が取り憑いていたのは、初めから恵理では無かった。取り返しのつかない罪を犯したその者だった。
恐らく......恵理は無意識のうちに『死神』を呼び寄せ、『念』じて亮を『殺』したに違いない。
役目を終えた死神は、また新たなターゲットを探し、今、正に空を浮遊している。
次なるターゲットは、残念ながら、
『あ・な・た』です。(『念殺/ねんごろ』完)
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