第3話 君に会いたい。

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【1年A組】 (ざわざわ) 【ハァ…ハァ…もう…何なの! あれはただの風じゃないし何か怖いよ。】 凛は泣きそうな顔をしていた。 でもまどかはまだ納得いかなった。 【ねぇ、もしかして凛、 霊感持っているんじゃないですか? きっと凛の回りに居るはずですよ。】 まどかが言うと凛はこう言った。 【えぇーっ!!霊感。私、 霊感持ってるのかな?ちょ…どうしよう。】 凛は焦って大パニック状態になっている。 【とりあえず凛、落ち着いてください! 私が追い払ってあげましょう! 幽霊よ凛の身体から出てきなさい!】 まどかは凛の背中を強く叩いたが 幽霊は出てこない。 【まどか…背中が痛い!! 私の事はもういいから…。】   その時、凛の目の前に幽霊が現れた。 (驚かしてごめんね。僕は湊みらい。  幽霊なんだ。) 【今日、あの怪しい風を吹いたのは、 あなただったんだね。 私は黒澤凛、よろしくね。】 凛は幽霊に話しかけた。 【ん?凛、誰と話しているの?】 まどかが凛に聞くと凛はびっくりした表情で、 慌てていた。 【別に、何でもないよ。】 (あっ、そうそう…他の人には僕の姿は、 見えていないから安心して。) 幽霊がそう言うと凛はそっと胸に手を当てた。 (でも、これだけ言えるのは、 凛が僕の姿を見えている状態だから、 何かあったら小さな声で 僕の事を呼んでくれたら僕はいつでも、 凛の近くにいるからね。) 幽霊がそう言うと凛はゆっくり頷いた。 【うん、わかった。】 だけどまどかは納得いかない。 でも凛だけ誰かと話しているから、 何か不気味だ。 他の人は普通に会話しているのに… 意味が分からない。
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