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ベットに横になり指輪を見つめる。
〝父さん。
戦争はどうっだたの?
やっぱり大勢の人の死を見たの?
それに、父さんも大勢の人を殺したの?
恨みや憎しみの中で、何を見たの?
父さん、何故死んでしまったの?
ねぇ、答えてよ父さん。〟
疑問が渦巻く中、僕はそのまま眠ってしまった。
そんな僕を起こしたのは、体に響き渡る轟音。
急な音に体はベットから転がり落ち、慌てて起き上がる。
「な、なんだ今の音は?」
急いで母さんの元へ行くと、椅子から転げ落ち倒れている母さんの姿が。
「母さん!」
体を起こすとこちらを見て「大丈夫よ。」と返事をした。
「良かった。
それにしても今の音は?」
「、、、。
もしかして他国からの攻撃かもしれないわ。」
「攻撃?
何故そんなことを?」
「アバン。
この国が他国よりも優れた魔法を生み出しているのは知っているわね。
日々研究は進み、昔はお父さんも色んな魔法を生み出した。
その魔法を他国に売り、成り立っているのが私達が住むギルト国。
けれど、時にその魔法を狙ってこの国は攻撃を受けてきた。
それも、父さんが出兵した争いを最後に協定条約がきちんと結ばれ、今日まで平和だった。
でも、人の心とは移ろいやすい物。
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