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ミオ。
突然家にやってきた猫耳の紫色の髪をした不思議な女の子。
俺におかえりなさいと返してくれたミオ。
多分実夏の死んだ妹、実桜だったんだ。
なんで俺の所に来たのか、それを俺が知ることは永遠にないだろう。
でも俺は勝手にこう思っている。
俺のこと好きだったんだろうな~と。
男は最後まで馬鹿なのである。
でもいいよな?ミオ。
お前のことだからきっとこう言うんだろう?
『そんなわけない。それよりチャーハン食べたい』
ああそうそう。俺あれからチャーハンを作るのが上手くなったんだよ。
ミオのおかげだな。
「あ、言うの忘れてた」
テレビに夢中になっていた彼女が振り向いてそう言った。
「「おかえりなさい」」
ミオの声が実夏の声に重なった気がした。
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