2人で初めてのお出かけ

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「俺はまだ未成年」 「気分楽しむくらいなら構わないだろ~」  って、竜二は言ったけど。  運ばれてきた飲み物はどう見てもカクテルっぽい。  ”乾杯”と、俺のグラスにカチリと自分のグラスを  軽く合わせ、ひと口飲んだ竜二はそんな仕草も  すっごくキマっていて、何故だかちょっとムカついた。    で、腹立ち紛れに飲んだ俺のオレンジ色の  飲み物は ――ひと口飲んだ途端、  喉に焼け付く刺激が走って、咳き込む。    ゲホッ ゲホ ゲホ ……     「な、なんだよ、コレ……」 「何? って、ただのジュースだろ」 「良く言う」  それは紛れもないカクテルだった。    それもアルコール度のかなり高いテキーラを  使ったホテルオリジナルのモノ。     「なら、俺のもちょっと味見させてやる」    と言って、本日2回めの口付けをされた。  しかも今のは半ば強引に唇を割られ、  そこから彼が含んでいたカクテルが  流れ込んできて。    カァァァ――ッと一気に顔が火照り、  心拍数も急上昇。    彼の唇が離れていった後もしばらく俺は  惚けた表情のままだった。   ファーストキスだけでなく、  セカンドキスまで男……しかも ”同じ男”に  奪われるだなんて……。 
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