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竜二と俺がLDKに戻ると、
既にお客さんが2人増え、ソファーに座っていた。
竜二が耳元で教えてくれた、
「煌竜会の総長と真琴さんだ」
先に竜二が挨拶する。
「お疲れ様です。おやっさん、姐さん」
竜二が”真琴さん”と紹介してくれた
凄くキレイな人がわざわざ立って俺を総長さんの
隣に座らせてくれ、ご自分も俺の隣へ座った。
「えらい難儀やったな。大した怪我がなくて良かった。
まぁ、竜二も付きっきりとはいかへんが。
夜はきっちりここに帰らせるから。なぁんも心配
する事あらへんで」
「はい」
「せやから竜二には思いっきりわがまま言うて、
甘えるとええ」
そう、総長・神楽さんが言ってくれた。
「ありがとうございます」
「せやけど珍しいね。竜二さんがこんなに1人の子の
面倒見るなんて。意外だったな、僕」
真琴さんが言った。
「あぁ、マモちゃん。こいつは俺の嫁の真琴や。
俺も週に1度は真琴と一緒に顔を出すようにする。
昼間はこいつか舎弟の蒼汰がマモちゃんの面倒を
見る。頼れるぞマコは。なんでも聞いたらええ。
料理も旨いから期待しとけよ」
凄くキレイな人だけど男性なのに、嫁……?
って事は、2人とも……。
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