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部屋に入った私達は席についた 隣の席の父上は向かいの席の使いの人と何かを話しているみたいだ…… 「……とはいやはや、さすがはウィンヴァッテン家ご当主ですなぁ。マシュキュリング王女殿下も好意を抱いているようですし、このまま婚約とさせていただいても?」 ながったるい貴族的会話の応酬はどうやら今をもって終了とするようだ。 「ええ。こちらは構いませんよ、マコトも構わないよな?」 ギロッ、と効果音のつきそうなほど冷たい目をこちらに向けてくる わかっている、それに私が断る理由はないのだし。 「はい、私は構いません。こちらからお願いしたいくらいですよ」 ちょっと盛ってみた。 こういう言い方をすれば相手も悪い気はしないだろう、 ……多分。 「おお!それは良かった、そこまで殿下を気に入ってくださるのでしたら早くに知らせた方がいいでしょう……私は陛下へ報告を致しますので、これで失礼させていただきます」 「わかりました、それでは門までお送りしましょう」 「すみませんねぇ、よろしくお願いいたします」 なんかトントン拍子に話が進んでいったな…… いやまぁ、めんどくさくなくていいんだけどもね
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