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父上達が慌ただしくも外へ出た そして静かになった部屋に残された私とマシュキュリング王女、脇で控えているシュラスさん。 ……私は気付いた。 話題が無い! と、その時マシュキュリング王女がゆったりと口を開いた 「そこの貴方、二人でゆっくり話がしたいのですけれど……」 何故かはわからないけど……何か話したいことでもあるのだろうか? 「それはそれは……気が利かなくてすみません、廊下に控えておりますのでご用があればお申し出くださいませ。」 それでは。 最後にそう言ってシュラスさんは部屋から出る。 さらに静かになった…… 「ねえマコト様?"エスコート"という言葉……どこで御知りになったのかしら」 ん??? エスコートって単語自体はこっちにもあるんじゃないの? は? へ?? 「ふふっ……だんまりですか、"日本人"なのはわかってるんですよ?さっさと白状しとけやアァン!?」 なんか急にキャラ変わったんだけど!? というか日本人ってなんでバレたし…… 「何故わかったんですか?」 ガチでわからないので素直に訊きます。 わからないことは人に訊くのが一番だよなあ! 「……ん?私は"エスコート"と言って貴方がそれに反応した。日本人にしかわからない言葉に反応するってことはそうかなって。」 もしかして…… 日本語を混ぜていたのか、さっきの一言に。
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