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「なるほど」
納得だ。
そう言われれば確かに、こっちの言葉と口の動きが違っていたような気もする。
私が納得の意を漏らすと彼女が、
「それは認めたってことでいいのかしら?」
あっ、王女モードに戻った。
「ああ、確かに私は転生者です。ネットで名乗っていた名前は るる枢機卿……死因はおそらく乗っていたバスの事故です」
私は自分のことを簡潔に説明した……
そして、
貴方は?言外にそういったような対応を取った。
いやぁ、だって私だけ暴露とか割に合わないだろう。
あと単純にズルい気がするしね
「るる氏……てことは主ちゃんかっ!私……いや俺はニシン、死因はるる氏と同じだ」
「えっ!ニシンしゃんにゃの?」
動揺しすぎだ馬鹿者めっ!
私の滑舌は何処へ行ったのだ!
「相変わらず滑舌が迷子な様で……」
「たまたまだからね!?」
ここで間髪入れずの修正、わりと本気だ。
しかしニシンさんは男性だった、そしてそれは私もだ。
前世の私は女性だったのだ
それがこちらで生まれてみたら逆の性別に生まれていたのだ、何故かはわからないが
そもそも転生なんてもの自体、創作の中の事象だと思っていたのだし極めてレアケースということなのだろう。
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