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「そういうお兄さまは何をしていらっしゃったのですか?お父さまのお部屋から出てきた様でしたけど……」 「ちょっと郵便物が届いたからね、渡してきたんだよ」 少し間が開いたけどちゃんと言えたな、私えらいっ!えらいぞっ! 「そうだったのね!お疲れ様です……お兄さま。」 純粋な発言が私のメンタルに突き刺さるぅ! ……もちろん顔には出さないが、 しかし妹よ、私は心配だ。 純粋培養的な人間になっているような気がするからね! でもリエラに酷いこと言ったら嫌われそうでこわいんだよなあ。 「ありがとう、リエラ。」 愛しい妹の姿に頬が緩んだ、私が礼をするとまた歩きだす。 「ではまた後ほど、だね。ばいばいリエラ」 「はいっ!ばいばい、ですね。お兄さまっ!」 そう言うと、互いに手を振り微笑む。 我が妹は可愛いなあ…… ?「……聞いていたより問題なさそうだ、主君に報告せねば」 【私】は隠された気配に気付くことなど……ましてや妙な勘がはたらくことも無いのであった。 「今日のごはんはなんだろなあ?」 おいしいごはんだと良いんだけども。
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