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「あなたの謎解きレベルは1です」
「あらまあ」
初老の女性は上品に笑った。
「最低レベルかしら」
「安心してください。レベルゼロがいます。それでは早速問題です」
ディスプレイに問題が映し出される。
右から1、上から1
右から4、上から3
右から3、上から4を読め
「えーと、どういうことかしら」
「この問題だけでは解けません。部屋の中も
探してみましょう」
「ああ、この並んでいる文字のことかしら。
右から1行目、上から1段目、のように読んでいけばいいのね。
えーとえーと、答えは……のんき?」
扉が開いた。
「あなたの謎解きレベルは2です」
「もう少し高いかと思ったけどなあ」
少年はがっかりする。
「2でも充分難しいですよ」
「よーし、がんばるぞ」
「それでは問題です」
ディスプレイに問題と絵が映し出される。
?が表す動物を答えよ。
「トラが“び”の文字を飛び越えてる絵だ。
?は“ろ”と“は”を順番に飛び越えているのか……なんだろう?」
「部屋の中もよーく探して見てくださいね」
「あ!扉になんか文字が書いてある。
なるほど、“とら”が“び”の両脇にあって、”び”を右に飛び越えるとトラって読めるんだ。
すると、“ろ”と“は”を順番に飛び越えるには、“う”から上に飛び越えて、“さ”から左に……答えはうさぎ!」
扉が開いた。
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