放課後、部活の始まり

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「嫌味じゃないよ。キミを信用しているんだよ」 肩を並べて歩き出した二人。 廊下を歩く生徒達はそんな二人を見ては、道を空ける。 中には壁に激突する勢いで避ける生徒もいる。 「ううっ……。私の望みは普通の学生生活をしたかっただけなのに…」 「部活以外はフツーだろう?」 「部活のせいで、周りの反応が普通じゃないのよ」 「まあ一理あるね。でも仕方無いだろう? ボク等は部活に選ばれたんだ。名誉ある【封話部】にね」 そう言って依琉は余裕の態度で、怯えている生徒達に手を振って見せる。 「名誉……あるのかしら?」 「顧問は高等部校長、選ばれし生徒達は特別な者ばかり。これを名誉と言わずに何て言うんだ?」 「ただたんに、校長先生から面倒ごとを押し付けられただけでしょう? 変人達の集まり、というんだと思うわ」 「……言うねぇ、キミも。でも仕方無いだろう? 水無月もボクも、あの部に相応しいんだから」 「好きで相応しくなったワケじゃないわよ! 大体私は大人しくしていたじゃない! それを、依琉がっ」 「ボクのせいにしてほしくないなぁ。遅かれ早かれバレていたと思うよ」 「う~」
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