序章

1/1
6人が本棚に入れています
本棚に追加
/46ページ

序章

創立120周年という長くも古い歴史を持つ、『光輪学院』。 男女共学の幼稚園から大学院まである学校だ。 少子化にも関わらず、高い偏差値と、スポーツ新記録達成率、そして校外活動の良さからこの学校を目指す生徒は多い。 毎年高い倍率を出すこの学校。 …しかし頭が良過ぎるせいか、少々変な生徒がいる。 いや、『生徒達』、である。 光輪学院高等部にある『オカルト研究部』。 ある意味、高等部名物である。 何故なら、この部が学院内で一番偏差値・スポーツ能力、そして特殊能力が高いからだ。 一般の生徒から遠巻きにされ、教師達からは見て見ぬフリをされるこの部活。 しかし優秀過ぎる生徒達の集まりでもあるので、誰も手も口も出せない、無法地帯になっている。 ただ優秀なだけではない。 この部には、この学院にまつわる話が絡んでいるのだ。 ゆえに別名で、こう呼ばれる。   『光輪学院高等部・封話部』-と。
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!