一年一組

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木村先生は「そう。」と一言発すると、続けて、 「本当はね、校長先生は高校をあげて応援したがってるの。 うちの高校には作家がいるってね。 でも、それはうちの高校の『選択の自由』と言うモットーに反しますよって私が言ったら、渋々納得してたわ。 あなが選んだ高校生活の自由は、この一年間私が守るって補償する。 正し!売れっ子になったら、少しぐらい私のおかけだって、どっかで話なさいよ。」 と言うと、ウインクをした。 亮は先生に感謝と約束をすると、職員室を後にした。 さて、帰ろうかと下駄箱に行くと、教室でハーレム状態だった光るが、今度は下駄箱でハーレムを築いていた。 その中に入るのが嫌だった亮は下駄箱に向けていた足をUターンさせ、学校内に戻った。 特に行くあてもなかった亮は教室に戻ることにしたが、途中図書室の看板を目にする。 この日行われた校内の案内で、確かに図書館を見ていた。 いずれは見に来てみたいと思っていたが、教室に戻って何かするわけでもなかった亮は、そのまま図書室に入ってみることにした。 中に入ると、教室より少し広いぐらいの部屋に本棚がいくつかあり、テーブルとイスもいくつか置いてあった。 生徒はほぼいなく、二、三人といったところだろうか。     
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