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そのチラシをたまたま行った本屋の店先で見た亮は、それを切っ掛けに、一歩を踏み出した。
しかし、いざ書こうとすると、どのようなジャンルでいくかが中々決まらず、結局一週間以上決まらなかった。
もう、書くのをあきらめようかと思った時、以外にも近くの存在、家族から亮は書くヒントをもらうことになる。
それは二つ年上の姉の一言。
「もう、彼氏なんていらない。」であった。
亮の姉、雅(みやび)はものすごくモテた。
月一で彼氏が変わっているんじゃないかと言うほど、常に一緒にいる男子が違った。
そして、時に「彼氏なんていらない」と言い出す。
しかし、また彼氏を作っている。
亮はそんな雅を見て、恋は人間をコロコロ変えるからおもしろいなと思い、ジャンルを恋愛ものに決めた。
そのような感じで決めた割りには、スラスラと原稿が書けたのだが、それは、ジャンル問わず本を読んでいたおかげと、キャラ設定がすぐに思いついたからである。
実は一馬のモデルは、モテモテ人気者の姉の雅で、一人で本を読むのが好きな杏は亮自身であった。
別に亮において姉を好きな訳ではなかったが、たいして恋愛、いや一度も恋愛をしたことのなかった亮にしてみると、姉はとても参考になり、そこに自分みたいな存在を入れたらおもしろいのかなと思って書いたのだ。
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