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僕は見て見ぬふりを通したかったが、主人公が早く起き上がらなければスカートが捲れあがって丸見えの下着を通行人にまで晒すことになり、益々恥ずかしい思いをするだろう。 「君、起きられますか?」 主人公の耳はトマトのように真っ赤だ。 応答がないので、僕は仕方なくしゃがんで彼女を起こすことにした。 腕に手をかける。 「起きましょうか。クマが見えてますよ」 「キャッ」 「痛っ」 先程までのだんまりはなんだったのか、彼女は突然ばっと起き上がり、その後頭部を僕の鼻に直撃させた。
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