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思わず笑ってしまった僕を見て、彼女は頬を緩めた。 「クラスに行く前に、保健室へ行こうか」 僕の言葉で彼女はやっと自分の姿を直視すると、「うわっ」と一言声を漏らした。 女である自分よりも男の僕を優先した彼女は新鮮だった。 これが佐野若菜との出逢いだった。
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