3章

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*** 「なんでそんな事言うの?」 帰り道、ちほちゃんは僕に向かってそう言った。みずきくんの家を出たあと、僕はなおとくんが死んでしまうかもしれないことを言ってしまったのだ。 「なおとくんが死んじゃうなんて、どうしてそんなこと言うの?」 ちほちゃんがこんなに怒るのは珍しいことだった。それだけ僕が言ったことは、酷いことなんだと思った。 「だって、なおとくんも黒い折り鶴を持ってたじゃないか」 「誰かのイタズラよ」 「僕だってそう思ってたんだ。でもおかしいじゃん!」
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